買うてや、買うてや、買うてや、買うてや、さば、さば、さば、さば、さば~。
当たりましたよ。鯖に。
有栖川さんは、ブログを土日に集中して書く。それで前日に少し目をとおして、やばいところは押さえるようにチェックする。
文は三日以上筐底に潜めてから世に出すってことを昔の文人がいってた記憶がありますね。
でも、タイムリーな話なんで、有栖川さんの内なる自戒を解いて、少し順番を入れ替えて、ここ数日の出来事を自戒を込めて綴っとこうと思う。
火曜日の夜、10時過ぎに職場を出て帰宅の途に着いたんだけど、途中でジャスコに寄った。閉店間際になると、お総菜が安くなるから・・・。
ここ最近ジャスコの閉店に間に合うように帰宅できなかったから、ついつい嬉しくなっちゃんレラで、メロン半分が100円とか、大振りなアジの天ぷらが70円とかになってるのを、いろいろとカゴにいれちゃった。で、お弁当なんかもやすくなってた。通常400円のお弁当が200円になっていた。中身は、ポテトサラダ、漬け物、椎茸や芋、レンコンの煮物、そして焼かれた鯖の切り身だ。
それで、全部併せて、買い物袋一杯になっても500円にもならないってことで、すんごく嬉しくなって家に帰ってきたんだけど、そこでふと気がついたわけだ。
アジの天ぷらはすごく大振りでおいしそうだ。これは絶対にあったかいご飯と食べたい。
これにとりおきのゆでた青物にたくあんでもありゃあ、サイコーだ。
でも、そうすると、この200円の焼き鯖弁当はどうする。品数が多くなりすぎる。どうする。どうする。ってことで貧乏性の有栖川さんは、次の日の朝ご飯にすることにした。
アジフライは、本当においしくて、最後にお茶を一服して至福のひとときを味わって就寝した。
次の日の朝、焼き鯖弁当はレンジで温めて食べた。少し鯖の脂がきつい感じがしたんけど、それはまあ女は面食い、食事は悪食の有栖川さんってとこで、難なくクリアしちゃったわけだ。
仕事中は全然問題は無かったんだけど、一日中ゲップの匂いが鯖だったぐらいで、たいしたことは無かった。
職場の回りにも、鯖は気をつけた方がいいよ~。なんて言われたけど、まあ普通にすごした。
それで、昨日の帰宅は12時過ぎてたんだけど、自転車で帰ることにした。雪が積もってたけど、有栖川さんの赤いジャイアントのマウンテンバンクなら難なくいけるってもくろみだった。ところがだ。どうにもこうにも腹に力が入らない。漕げども漕げども自転車が前に進まない。雪のなかってハンデがあるとはいえ、いつもの有栖川さんなら、こんなのおちゃのこさいさいなわけなのに。
信濃川沿いはふきっさらしで風が否応なしに有栖川さんの体力を消耗させる。
で、頭ももうろうとして、脳裏をよぎったのが、朝の鯖だ。
・・・ぜっ絶対に傷んでた・・・。
いずれにせよ。もう引くに引けない距離まで自転車を漕いじゃってる。ここで引き返すってことはあり得ない。
で有栖川コンピューターが、ここから家に着くまでの難関を計算した。中でもハードルとなるのは二つの橋を渡ること。冬の日本海の荒波の余波を受ける橋上での横風は半端ない。電車が横転するぐらいの勢いだ。(しゃれになんないかもしれません。すいません。)
胃袋自体は、たいしたこと無いし、下痢ってこともない。昼も夜も胃がもたれて口に入んなくて、唯一口に入れてたのが、ブラックブラックガムとカップラーメンしょうゆ味だ。だから内臓系でないってことはわかってた。
で、なんとか信濃川の支流っていうか分水っていうか、関屋分水ってところまで来た。橋は何本かあるんだけど、いつもより手前の橋から行くことにした。有栖川コンピューターの推測によると歩道脇に多少の風よけがある確率が高くなってたからだ。
案の定歩道の海側に風よけが出てて、多少は歩道除雪がされてたんだけど、自分でも嫌になるほど安定感のない自転車操業で、有栖川さんの座高が高い赤いジャイアントのマウンテンバイクだと、手すりを超えて酷寒の日本一の信濃川に落ちて土左衛門になる可能性がある。親の顔が一瞬脳裏をかすめた。
ということで、自転車を降りて歩いて自転車を押していくことにした。(こんなことなら最初から歩いて帰れば良かった)なんて言うグチもかみしめつつ、まけるもんか、まけるもんか、っつって一歩一歩進むんだけど。どうにも足が重い。で、途中途中休みを入れ始めた。
で、何度目かの休みに、ついに足が動かなくなった。こんなところで動けなくなったら、冗談抜きで命に関わる。ここで、気合い注入してもらうために有栖川さんが帰るときにまだ職場にいた後輩に携帯から電話をかけた。
「今、関屋分水の上なんだけど、バーサーの直撃を受けた。十分に動けん。」
「だっだっ大丈夫ですか。助けに行きましょうか」
「いや。とりあえず、もう少し歩いてみようと思う。○○の脇から○○を通って帰るから、
明日何かあったら職場にそのことを知らせてくれ。必ず生きて会おう」
シャー小佐改めナントカバジーナ的なベシャリで、再び気力を振り絞り、橋を渡り、除雪してあるスーパーの駐車場を横切り、最後の坂を上り家についた。
尋常じゃなく息が乱れてたんで、胃の洗浄ぐらいはやっといたほうがいいという有栖川コンピューターの判断で、104に電話して、夜間やってる病院を探してもらった。そこら辺あたりで心配してくれた職場の後輩から電話が来たんだけど、すぐに出る余裕は無かった。スマソ。
104は緊急なんとかセンターってところを教えてもらったんだけど、電話がうまくつながらなくてなんども聞き直した。何度目かの104で、消防署の夜間案内先みたいなところを紹介されてうまくつながった。
でも、そこの受付の方が有栖川さんのしゃべり方を聞いて「タクシーは無理だ!あなたは救急車を呼ぶべきだ!タクシーより救急のほうがなんだかんだで拒否はされにくい」ってことだった。有栖川さんは既に家の前にタクシーを呼んでたんだけど、頭を上げることが出来なくて、しばらくしてから、お断りするために現場に向かったんだけど、もうタクシーはいなくなってたみたいだ。
そこで言われたとおりに人生で始めて119番した。消防ですか救急ですかって言われて、落ち着きながら現状を話したんだけど、救急車を呼ぶかってところで、ご近所の手前静かに来てくれないかってお願いしたら、当たり前だけど無理だってことだ。だってタクシーとほとんどかわんなくなっちゃうもんね。
で、ふらふらの頭でいろいろ聞いて判断したのは、救急車を呼ぶのはお断りするってことだ。救急車で運ばれても良いけど、回りに弱い自分を見せたくないっていう男のダンディズムと、そこまで卑屈になるんだったら死んだ方がマシだ。っていう現代の男には珍しい男気が有栖川さんにはあって、結局、夜間の救急病院の名前と住所を聞いて(住所までは集中力がとぎれて覚えられなかった)緊急の場合にはタクシーで危機回避しようってことにした。
家に戻ってふとんに横になって一服してから、復活の儀式を始めた。まず正露丸3粒。
これを腹のなかにいれてバーサーの撃破を図る。そして、しばらくしてから買い置きしてあったヤクルトを飲んで、悪玉菌対善玉菌対決をした。ヤッターマンがいる限りこの世に悪は栄えないって図式を私の内臓の舞台に持ち込んだってわけだ。そして風呂に入って汗を出そうとした。汗を出すことによって、デトックスを図ろうって訳だ。
で、頭はふらふらしてたけど結構汗も出てきて、これなら、まあ、病院にいく必要も有るまいって立ち上がって最後にシャワーを浴びた。シャンプーして、毛根からもデトックスーと思ってがーと洗って気持ちいいなあ。って流した。そして二度目のシャンプーをしっかり流し終わったところで一瞬気を失った。・・・みたいだ。
・・・・・・ユニットバスの床下に落ちていたシャワーの蛇口から吹き出すお湯が、有栖川さんの顔をぬらす。
どうやら、気を失ったらしい。被害は、体は大丈夫、無意識に横受け身をとっている。
よし、体はすべて動く。無事だ。風呂場の被害は。うむ。たらいも座椅子も無事だ。よし。
とりあえず撤収・・・ん?なんと。シャワーの蛇口掛けが横半分欠けているではないか。
どうやら気を失う瞬間無意識にシャワーに取りすがって蛇口掛けごともってったようだ。・・・まあ、命あっての物種。けがが無かったことに感謝しよう。
ってわけで、ふらふらの体で這うようにして寝床について、身支度を調え、途中で水分が必要になったときのために、麦茶のポットを脇において寝た。そしてなんとか無事に朝を迎えることが出来た。
ありがとうと天に感謝して職場に向かった。仕事を休むって誘惑にも駆られたけど、そこは男の子、バーサーの当たりなんかに負けたら米どころ男児の名折れだってことで、颯爽と愛車である赤いジャイアントのマウンテンバイクにまたがって出たまでは良いんだけど、また腹に力が入らなくなった。ここで倒れたら洒落にならないってことで結構な距離を走ってたんだけど戻っておとなしくタクシーで職場に向かうことにした。自腹だけど、しゃーないしゃーない。ってことでちょっと散財したけど、期限切れのバーサーなんかに負けなかった有栖川さんでした。
っておちにして、無事に職場に着くかと思いきや、有栖川さんの乗ったタクシー、目的地に着く直前に、つるとんたんと滑って前の車にオカマを掘りましたとさ。ジーマーな話でごんす。
今度宝くじを買おうかな。おおああたありい。てか。
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